多くのラグビー選手をヒヤッとさせるのがノットストレートです。
ノットストレートとはラインアウトとスクラムの2場面で起こり得る反則です。
今回はノットストレートの基準や許容範囲も合わせてルールを解説していきます。
ノットストレートとは【ラグビーのルール解説】
ノットストレートとはボールをまっすぐ投入しなかった場合に取られます。
ノットストレートとは|ラインアウト編
ラインアウトの時にスローイングでまっすぐボールを投げないと平等ではないですよね。
(画像は2010年シックスネイションズのイングランド対アイルランドのラインアウト)
ラインアウトでボールを投げ入れる(スローイング)時には味方と相手の間にまっすぐボールを入れないとノットストレートを取られてしまいます。
ノットストレートだった場合には相手ボールのスクラムかラインアウトでゲームが再開されます。
ノットストレートはラグビーらしいルールかもしれません。
ノットストレートとは|スクラム編
ノットストレートがラグビーの試合で起こるのはだいたいがラインアウトですが、たまにスクラムでも起こります。
(画像はラグビーギネスプロ14の光景)
スクラムを組んでボールをスクラムハーフが投入(上記画像のような場面)する時、味方と相手の間にまっすぐボールを入れないとノットストレートの反則を取られて相手ボールになってしまいます。
スクラムはボールの取り合いです。
相手ボールのスクラムだった時にはテレビでは写ってませんが壮絶なボール争奪戦が行われています。
そんな中、味方に向かって斜めにボールを入れるのは不公平ですよね。
なのでノットストレートというルールが制定されています。
ノットストレートとは|基準や許容範囲
ノットストレートの基準や許容範囲については明確にあるようで実はなかったりもします。
と言うのも、ラインアウトでは相手と味方の間にボールを入れれば良いのですが、下記画像のように相手と味方がごっちゃになる事が多々あります。
そのような状況を前提に、基本的にはタッチラインにいるレフリーが後ろからしっかりスローイングされたボールの軌道を見てボールがまっすぐ飛んでいるかジャッジします。
この相手と味方の部分が真っ直ぐ飛んでいるかどうかの基準となります。
レフリーが後ろから見る事で真っ直ぐ投げているかどうかを判断して、ノットストレートだった場合には主審(メインのレフリー)に対してノットストレートである旨を伝えます。
許容範囲として、ボールは100%真っ直ぐ飛ぶ必要はありません。
そこまで正確無比なボールはかなり難しいです。
相手と味方の間にボールが入れば基本的にはノットストレートは取られません。
ノットストレートの理不尽な話|基準や許容範囲無視
私はラインアウトでスローイングをするスロワーの経験がそこそこあります。
花園でもPRだろうがHOだろうがずっとスローイングをさせられ任せて頂きました。
そんな私から少しだけ大事な事をお伝えします。
ぶっちゃけノットストレートは雰囲気です
明らかに真っ直ぐ投げても、味方が意味不明な角度に体を曲げながら取るとノットストレートの判定になります。
極めて理不尽です
基本的に監督のお叱りを受けるのは投げた人なので日頃からジャンパーとのコミュニケーションをしっかりとってお願いしておくのが大事です。
真っ直ぐ投げたと思っても味方がキャッチする直前で強風が吹いてボールが曲がってもノットストレートを取られます。
なのでボールを投げ入れる人は、めちゃくちゃスローイングの練習をします。
練習が始まる前、練習中のスキマ時間、練習後の自主練習、とにかく時間を見つけて練習します。但し練習は裏切らないのがスローイングの良いところです。
ちょっと熱くなったのでまとめます。
ラグビーのルール解説|ノットストレートまとめ
今回はラグビーのルール解説ノットストレート編でした。
ノットストレートはラインアウトとスクラムの2場面で起こり得るという事を今回覚えておいて頂ければと思います。
スクラムのノットストレートを防ぐには日頃のスクラム練習でスクラムハーフが意識するようにすれば基本的には大丈夫です。
ラインアウトのノットストレートではスローイングが鍵となるので鍛錬が必要です。
試合を観戦していて当たり前のように真っ直ぐボールを投げ入れている日本代表の堀江選手のような人を見たら、
「あの人、めちゃくちゃ上手だなぁー」
「長年の練習で今のスローがあるんだなぁー」
と絶賛してあげてください。
これからスローを練習しようとしている人は、とにかく上手な人のスローを見つつ、ひたすら投げる事が大事です。
そうすれば徐々にスローイングのスクリューボールが投げれるようになります。