ラグビー全ての場面で顔を出す必要のあるポジション、ナンバーエイト(No8)とはなにか解説していきます。
オールマイティーさが最も求められると言われていますが、その理由も合わせて解説していきます。
ラグビーのポジションNo8とは
ラグビーのポジションNo8はよくテレビの解説でも言われている通り、オールラウンドな動きを求められます。
マイボールのスクラムでは最後尾でボールをコントロールしながらスクラムハーフと連携し、相手ボールのスクラムでは相手の動きを読みながら臨機応変なディフェンスが求められます。
キックオフでは最後尾に立ち、必要に応じてキック合戦でもバックスのフォローができるよう立ち回りが重要になってきます。
No8はとにかく柔軟さが醍醐味
No8が試合の中でどう動くか、他のポジション以上に柔軟さが求められます。
少し判断を誤ることで味方のディフェンスに隙が出来てしまう場面も多々あるため、正確な判断力が重要です。
正確な判断をする上では相手チーム全体の動きが現状どうなっているかを把握する必要があり、目の前の敵に向き合いながらも色々と考えながら動かなければなりません。
逆に言えば、この柔軟性こそがNo8の醍醐味でもあります。
自分の判断で臨機応変に動けるということは、相手の隙を見つけることができればバックスと連携して思いもよらぬアタックを仕掛けることも可能になるからです。
No8にはサッカースキルが必要!?
大学以上になるとスクラムでは押す距離に制限がなくなります(高校生は1,5mまで)。
そのため、スクラムで有利な場合には特に大学レベルだとゴール前のマイボールスクラムでスクラムトライを狙いに行く場面が多くなります。
この時、スクラムで押す前にNo8はフッカー(2番)から送られてきたボールを足でコントロールする必要が出てきます(手で触れるとスクラムが終了)。
すなわち、前進するスクラムに合わせてNo8はスクラムの最後尾で上手にボールをコントロールして徐々に前へ進めなければなりません。
サッカー経験のあるNo8だと難しくない(某選手の声)らしいのですが、サッカー苦手No8の場合にはここで苦戦してしまい、ボールがスクラムからこぼれてしまうと前列の選手からブーイングをもらうことがたまにあります。
そのため、一見すると華やかしさしかないように見えるNo8も裏ではボールコントロールの練習をやっていることがあります。
高校生のNo8について
高校生のNo8は大学以上と同様のスキルが求められます。
ただし、どちらかと言うとパワータイプが多く、可能な限りボールを持つ回数を増やす目的でNo8を任されている場合が多いです。
ちなみに外人選手のいるチームではほとんどがNo8に外人選手を配置しています。
ナンバーエイトのポジションを任されるには
ナンバーエイトのポジションを任されるには、
・ボールを持った時のアタック
・攻防を全体で見渡して正しくポジショニングする判断力
・バックスとも連携するボールハンドリングスキル
など、攻守全てでまんべんなく活躍出来るスキルが一般的に求められます。
もちろん、チームの方針によっては最低限のスタミナ+特筆すべきパワーという場合がありますので、高校生であれば監督と相談してみるのがおすすめです。
ナンバーエイトとは|ラグビーのポジション役割解説まとめ
この記事ではナンバーエイト(No8)について解説させて頂きました。
試合では色々な場面へ顔を出すので、どういった動きをしているのか、1人の選手を追いながら見ることで思わぬ気付きがあったりもします。
是非、試合観戦の時には注目してみてください!
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