2022年7月2日 日本代表VSフランス代表の試合が行われました。
結果は23-42でフランスの勝利となりましたがお互い用意したプランを遂行した80分となったように思います。
メンバーについてとメディアの反応から考察したいと思います。
ラグビー日本代表vsフランス代表戦 フランス代表 メンバーと事前情報【2022年7月2日テストマッチ】
ラグビー日本代表とフランス代表のメンバーはそれぞれ前回ワールドカップから変化があります。特にフランス代表メンバーは若手中心となっており、ファビアン・ガルティエ監督はこうコメントしています。
左はファビアンガルティエ監督 右はジェイミージョセフ監督 (サンスポより引用)
「日本遠征のメンバーは実験的に選んだメンバーでもあり、TOP14やProD2やU20、バーバリアンズを含め選手選考の対象としてる。そのため幅広くセレクションが出来て身体的・心理的にフレッシュなメンバーを選考した。初キャップとなる選手もいれば、怪我からの復帰となるシャルル・オリヴォン、マチュー・ジャリベルなど試合に飢えている選手を選考した。
一方日本代表は、インプレー時間が長くアタックの質が高い。大きなムーブのあるプレーが多くウルグアイ戦では過去の研究とは別のチームとなっていた。準備しなければいけいないことが多くある。気候についても日本の気候に向けて準備をしている、気候を味方につけるかも大きなポイントとなるでしょう。」
また、元フランス代表HOのウィリアム・セルヴァコーチは次のようにコメントしています。
ウィリアム・セルヴァ (たあくんの日記より引用)
「昨年もオーストラリアやスコットランド、アイルランドといったティア1チームを苦しめている。Covid-19の影響があり代表戦が組めていない中驚異的なものを感じ今の日本代表を見ると恐怖心をあおられる。簡単に勝つことは難しく、世界中から良い選手・指導者が集まっている。現在も成長し続けており今後の脅威になることは間違いないだろう。」
直近の世界ランキングではフランスは2位に君臨し、2022年1月に比べるとシックスネーションズのグランドスラムにより一気に5位から2位に浮上しています。
昨年末にはオールブラックスに勝利し完全に勢いに乗っています。7月2日の日本代表戦はフランス歴代最高連勝記録である9連勝がかかっておりフランスにとってはますます負けることが出来ない試合となっています。
ラグビー日本代表vsフランス代表戦 メンバーと試合後のメディアの反応【2022年7月2日テストマッチ】
日本は前半順調に試合を進めジャイアントキリングへ向かっていた日本代表でしたが、Covid-19により試合が制限されていた影響もあり後半フランスのスタミナが日本を上回りフランスの勝利となりました。
特に大腿部の肉離れから復帰したSOジャリベルの活躍が目立ちテンポが上がったフランスのアタックによりフィットネスの消耗が激しくなったように感じました。
シックスネーションズで大活躍だったSOヌタマックは休養で日本遠征には参加していませんが、フランスのSOがヌタマックかジャリベルか論争は度々起きている中ジャリベルにとっては良いアピールが出来たのではないでしょうか?
左写真はジャリベル 右写真はヌタマック (https://hatchobori.jp/blog/29206より引用)
海外メディアでは試合直前での山沢選手の離脱が日本代表にとってダメージが多きく、この試合でデビューした李承燁選手にとっては洗礼を浴びるゲームとなった印象があるようですが、試合を見ていてもフランスの李選手への執拗なタックルが目立ち徹底したプランを実行したように感じました。
また、シックスネーションズ最終戦vsイングランドに出場した選手がわずかであったことも指摘しているようでフランスの層の厚さとここ近年での躍進についてのコメントが寄せられていました。
一方日本もコンディション不良によりメンバーの離脱があり、その影響が響いた試合となったのも事実です。
2022年シックスネーションズ最終戦メンバー | 7/2 VS日本代表メンバー | ||
1 | シリル・バイユ | 1 | ジャン・バティスト・グロ |
2 | ジュリアン・マルシャン | 2 | ペアト・マウバカ |
3 | ウイニ・アトニオ | 3 | デンバ・バンバ |
4 | キャメロン・ウォキ | 4 | ティボー・フラメント |
5 | ポール・ウィレムス | 5 | トマ・ジョルムス |
6 | フランソワ・クロス | 6 | ディラン・クレタン |
7 | アンソニー・ジェロンチ | 7 | シャルル・オリボン |
8 | グレゴリー・アルドリット | 8 | ヨアン・タンガ |
9 | アントワヌ・デュポン | 9 | マキシム・ルク |
10 | ロマン・ヌタマック | 10 | マチュー・ジャリベール |
11 | ガビン・ビリエリ | 11 | マティス・ルベル |
12 | ジョナサン・ダンティ | 12 | ヨラム・モエファナ |
13 | ガエル・フィクー | 13 | ビリミ・バカタワ |
14 | ダミアン・プノー | 14 | ダミアン・ペノー |
15 | メルビン・ジャミネ | 15 | メルヴィン・ジャミネ |
16 | ペアト・モーヴァカ | 16 | ピエール・ブルガリ |
17 | ジャン・バティスト・グロ | 17 | ダニー・プリソ |
18 | モハメド・ハウアス | 18 | シピリ・ファラテア |
19 | ロマン・タオフィフェヌア | 19 | トマ・ラヴォー |
20 | チボー・フラメント | 20 | セレバシオ・トロフア |
21 | ディラン・クレティン | 21 | セコウ・マカルー |
22 | マキシム・ルク | 22 | バティスト・クイユー |
23 | トマス・ラモス | 23 | アントワーヌ・ハストワ |
日本はキックゲームを避け、積極的なカウンターでボールを長く保持するプレー選択をしていました。この暑い気温の中、ゲームプランを徹底し前半40分間を13-13のスコアで折り返すことが出来たのは大きな成果であり後半でのスタミナ切れはやむを得ないと言っていいかもしれません。
ティア1とのゲームはまだまだ難しいという見方もありますが、前半の戦いを見ればゲームプランを実行すればティア1を苦しめることが出来るレベルに達しているのも事実で第2試合での戦いにも期待が持てるのではないでしょうか。
ラグビー日本代表vsフランス代表戦 第2試合のメンバー【2022年7月9日テストマッチ】
ラグビー日本代表vsフランスの第2試合のメンバーには以下メンバーが追加招集されています。
LO 大戸裕也 | SH 斎藤直人 | SO 田村優 | CTB 立川理道 | 小山大輝 |
(Jsport、日本ラグビーフットボール協会より引用)
ラグビー日本代表vsフランス代表戦の放送について【2022年7月9日テストマッチ】
ラグビー日本代表vsフランス代表戦の放送は日テレとHulu、Jsportで生中継されます。
日本テレビ系全国ネット/Hulu 【生中継】午後2:30~
J SPORTS 3/J SPORTSオンデマンド 【生中継】午後2:20~
ラグビー日本代表vsフランス代表戦のメンバーとメディアの反応【2022年7月2日テストマッチ|メンバー比較】【まとめ】
ラグビー日本代表vsフランス代表戦のメンバーとメディアの反応について考察しました。
第2試合がどのような結果になるかは予想がつきませんが日本代表によって厳しい試合になることは間違いありません。
ティア1との激戦を見れるチャンスも今年わずかです、みんなでラグビー日本代表を応援しましょう!