10項目の試験的ルールとは?ラグビー協会が不採用の内容まとめ

10項目の試験的ルールとは?ラグビー協会が不採用の内容まとめCOVID-19 Temporary Optional Law Trials MAY 2020.

ラグビー協会がワールドラグビーにより提示されていた10項目の試験的ルールを不採用にしたとの報道がされました。

以下のツイートも合わせて参照ください。

日本ラグビー協会はコロナ予防のためにワールドラグビーが提示した10項目の試験的ルールを国内では不採用としました。岩渕健輔専務理事は適用までの時間が短く混乱や安全性の問題が懸念されることや、感染予防は会場での対策の方が有効であると説明。代表戦でも不採用の公算が大きいそうです。(谷口)

とは言えど

「その10項目ってなんやねん!!」

という人が多いと予想しています。
なぜならこの10項目、実は調べてもなかなか出てこないんです・・・。

その為、今回は10項目の試験的ルールとはなにか、ラグビー協会が不採用の内容について10項目をまとめて載せます。

ラグビー協会が不採用の10項目の試験的ルールとは?

ラグビー協会が不採用の10項目の試験的ルールとは何か、ワールドラグビーを参考に記載していきます。

直接確認されたい場合にはこちら(playerwelfare.worldrugby)から御確認ください。

10項目の試験的ルール:スクラム編

10項目の試験的ルールのタックル編です。

1.反則が見られない場合は、スクラムのやり直しをしない (例: スクラムが崩れた、等)

Remove reset scrum when no infringement occurs (e.g. collapse).

最初のスクラムでボールを投入したチームのフリーキックとなります。

スクラムの組み直しは1試合につき平均3.5回行われており、このルールで感染リスクを30%減少させるとのこと。

2.フッカーは、スクラムを安定させるために「ブレーキフット」を使わなければならない

Hookers must use a ‘brake foot’ to aid scrum stability.

フリーキックとなります。

スクラムの組み直しを減らすため、エンゲージメントでの安定性を向上させる役割。

3.ペナルティまたはフリーキック時のスクラム選択をなくす

No scrum option for a penalty or free kick.

1試合につき1.3回の頻度でスクラムでの反則があり、このルールで密接したプレーの時間を2分減らす効果。

4.攻撃側のインゴールでのヘルドアップまたはノックオンがあった場合は、ゴールラインドロップアウトを与える

Goal line drop out when an attacker is held up in-goal or knocks on in-goal.

1試合につき0.8回の頻度で5メートルスクラムが組まれており、このルールで密接したプレーの時間を2分減らす効果。

10項目の試験的ルール:タックル編

10項目の試験的ルールのタックル編です。

5.ハイタックルサンクションフレームワークの厳格な適用とレッドカードに相当するハイタックルに対するオレンジカードの導入

Reinforce High Tackle Sanction Framework.
Introduction of Orange Card for Red Card high tackle offence.

違反を行ったプレーヤーを退出させ、TMO/サイティング/ホークアイによりプレーを検証する。
レッドカード相当の場合はプレーヤーを戻さず、イエローカードまたはペナルティキック相当の場合のみ15分後に戻す。

感染リスクがより大きい上半身部分へのタックルから、感染リスクがより小さい低い位置へのタックルへと行動を変える効果があるそうです。

6.チョークタックルとそれによって防御側が得られるメリットをなくす

Remove choke tackle and reward for defensive team.

チョークタックルはタックルとし、どちらのチームもボールをプレーさせなければいけない。

1試合につき0.7回の頻度でチョークタックルが行われており、そのうち70%がアンプレアブル、上半身部分へのタックルは1試合につき25回

なくすことで、感染リスクのより高い行為に関与するプレーヤーの人数を減らすことができる効果。

10項目の試験的ルール:ラック編

10項目の試験的ルールのラック編です。

7.ラックでの「ユーズイット」の継続時間を5秒から3秒に変更する

Ruck “use it” duration time from 5 to 3 seconds.

罰はフリーキック。

1試合につき「ユーズイット」のコールは14回。
継続時間を縮めることで、タックル/ラックで密接したコンタクトが行われる時間を最大25%減らすことができるとのこと。

8.スクラム、ラック、モールでの「ユーズイット」の失敗時に、スクラムで再開しない

No scrum for failure to “Use it” at scrum, ruck, or maul.

罰は反則をしていないチームのフリーキック。

まれではあるが、スクラムの中での密接を減らすため、プレーヤー達はボールをより速く動かすことが推奨されるとの理由より。

10項目の試験的ルール:モール編

10項目の試験的ルールのモール編です。

9.モールに最初から入っていなかったら、後から参加することはできない

No one can join a maul if not in at the start.

罰はフリーキック。

1試合につき8.2回の頻度でラインアウトモールが行われており、そのうちの60%にフォワード8名全員が参加している。参加人数を絞り、密接のリスクを制限する

10.モールでは、1回だけしか前進できない

Only one forward movement at Maul.

罰はフリーキック。

1試合におけるモールの回数は9.3回で、1回の動きにつき平均12秒かかる。前進できる回数を1回に限定すれば、密接となる時間の合計を半減できる可能性がある。

10項目の試験的ルールは不採用で良かった?

10項目の試験的ルールは不採用で良かったとSNSでも同様の声が挙がってます。

正直、「モールに後から入らない」などガチガチで中途半端なルールするくらいであれば、コ■ナが収束するまでは試合はやらずに様子を見た方が良いと思います。
この記事を書いている今日、偶然ながら東京都での感染が過去最多(286人)というニュースがありました。

岩渕健輔専務理事も「適用までの時間が短く混乱や安全性の問題が懸念」と仰られている通りですので、またいつも通り安心しながら白熱した試合を見れる遠くない日を楽しみにしたいと思います。