うわっ、今のタックル危ない・・、ラグビーの観戦中そんなタックルを目にすることがあると思います。
ハイタックルはその中でも最も危険。ハイタックルについて見ていきましょう。
ハイタックルとは【肩より上は危険!|ラグビーのルール解説】
ハイタックルは肩よりも上にタックルに入る反則のことです。
この反則、物凄く罪が重いです。
ハイタックルの危険性について話していきましょう。
ハイタックルの罪は重い
ラグビーは怪我を防止する観点から、危険なプレーに対して重い罰を与えられる様になっています。
その為、ハイタックルをしてしまうとペナルティーだけではなくシンビン(イエローカードで10分間の退場)を受ける事がほとんどです。
レフリーがより悪質であると判断した場合には、レッドカード(その試合は退場)になってしまう事もある為十分に気をつけなければいけない反則です。
ペナルティを受けた場合はいづれかのオプションを選択できます。
(1)ペナルティキック(ボールが出てもマイボールになるタッチキック)
(2)ペナルティゴール
(3)スクラム
(4)タップ&ゴー
ハイタックルを受けた選手はどうなっちゃうの?
ハイタックルは、ペナルティうんぬんの前に非常に危険で怪我や脳震盪を引き起こす可能性があります。
人間の首は非常に重要で写真の様なタックルをすると頸椎の捻挫や損傷につながります。
場合によっては、体に痺れや動きが鈍くなったりと後遺症が残ることもあります。
実際に私の周りでも意識を失ってしまったり、下半身が動かなくなったりした選手もいました。
また、首だけではなく、顔に直接入ってしまう様なタックルも非常に危険です。
想像してみてください。ボクシングのKOシーンで顔にパンチをくらってノックダウンする選手を見たことがあると思いますが、パンチだけでも脳が揺れて倒れるほどの衝撃です。それが、ラグビー選手の様な巨漢のタックルをダイレクトに顔に受けたらどうでしょう?
その衝撃は想像では計り知れません。
脳震盪の原因となり、意識を失い最悪その試合に戻ることができないこともある程です。
ハイタックルは非常に危険で罪が重い反則です。
ハイタックルで脳震盪をした時はメディカルチェックが必要
ラグビーは脳震盪の疑いがある選手が脳震盪であるか専門家がチェックを行います。
HIA(Head Injury Assessment)と呼ばれる検査で、一時的にグラウンドから退場し脳震盪かどうかのチェックを最大10分の間で行います。10分間は一時交代で控えの選手と交代することができます。
10分間で脳震盪ではないと判断した場合は試合に復帰することができます。10分間の間で脳震盪と判断された場合はそのまま退場となり一時交代した選手がそのまま出続けることになります。
脳震盪をしたままプレーを続けると後遺症が残る可能性もあるため非常に危険です。
日本のトップリーグでも2016年からこのHIAの制度が導入されより選手の安全性を確保することを行なっています。
ハイタックルをした選手には何もないの?
ハイタックルをした選手は、ペナルティが与えれ場合によってはシンビンや退場の処分がくだされますが、そのプレーがより悪質であると判断された場合にはその試合以降、数試合出場停止の処分になることもあります。
ハイタックルをしてしまうと、ペナルティになるだけでなく相手選手に怪我を追わせれる可能性もあり、場合によってはその選手の選手生命を脅かすことになる反則です。
十分に気をつけてハイタックルをなくしていかなければなりません。
正しいタックルを身につけよう
ハイタックルの記事を書きましたが、危険で恐ろしい内容となっていたかもしれません。
しかし、コンタクトスポーツであるラグビーは選手の安全を確保するためにもルールに則ったプレーを心掛ける必要があります。
ラグビーはルールを守れば決して危険なスポーツではありません!!!
ラグビーをより安全により楽しむために、正しいタックルを身に付けましょう!